Wat!のアイディア集
1.マイナス給電
(方法)
通常の真空管アンプは、出力トランスにプラスのB電源を用意し、カソード側をアースに落とすのに対して、出力トランスをアースに落とし、カソード側からマイナスの電圧を給電する。
(メリット)
・クロストークの改善
・信号ループの単純化(信号が通るコンデンサが2→1に)
1−2.マイナス定電流給電
(方法)
「1.マイナス給電」のカソード抵抗を定電流回路にする。
(メリット)
・バイアスの異なる真空管を無調整で差替え可能
・簡易に電源の平滑が可能
・更なるクロストークの改善
4.5極管SG−PFBドライブ
(方法)
5極管の増幅管のSGに次段のプレートからPFB(ポジティブフィードバック)をかける。
(メリット)
・利得の増大
4−2.5極管SG−低域PFBドライブ
(方法)
「4.5極管SG−PFBドライブ」でSGにコンデンサを挿入することで、低域のみPFBをかける。
(メリット)
・低域利得の増大により、DF改善などの効果が大きい低域のみNFB量を増やすことが可能
・NFBの安定化(発振しやすい高域は利得が増えない)
(条件)
・NFBをかけて特性を改善すること
7.ダイオードによるオーバードライブ回避
(方法)
5極管/ビーム管のグリッドからカソードに向けてダイオードを接続し、オーバードライブを回避する。
(メリット)
・0.6V以上のオーバードライブができなくなる → 出力管のSG損失の増大を避けることが可能
・クリップポイントが見えにくくなる(ソフトクリップ化)
(条件)
・ソフトクリップ化のためには、グリッド抵抗の挿入が必要。ただし、その際は0.6V以上までオーバードライブされてしまう
7−2.ダイオードによるオーバードライブ回避(完璧版)
(方法)
上記回路のカソード側のダイオードの接続点を、カソード抵抗で電圧を落とした箇所に変更することで、オーバードライブが0.6V⇒0V(またはそれ以下)にできる。
(メリット)
・完璧なオーバードライブ回避が可能となる。
8.プレート電流を変化させないSG電圧安定回路
(方法)
5極管またはビーム管のSG電圧を、B電源から抵抗または定電流回路で供給し、カソードから定電圧ダイオードで固定する。
(メリット)
・出力によりSG電流が大きく変動しても、その変動分は定電圧ダイオードの電流の変化で吸収され、プレート電流は一定に保たれる
・SG電圧はカソードを基準に一定に保たれる。
8−2.プレート電流を変化させないSG電圧安定回路2
(方法)
上記回路のSG電圧を、PNP型トランジスタによるエミッタフォロア回路を用いることで定電圧ダイオードの物量を抑えることが可能。
(メリット)
・上記回路と同様